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アミノ酸の機能もいろいろ!?

アミノ酸はタンパク質を構成するだけのものと思っていらっしゃる方は意外に少なくないようです。しかし、タンパク質合成には関わらずにアミノ酸単体ではたらくものもあるのです。今回はその中から「オルニチン」というアミノ酸をご紹介します。

この「オルニチン」は、コレステロール量の調節や交感神経の興奮を抑制することなどに関わることが知られるタウリンと同様に機能性を持ったアミノ酸として最近注目されています。例えば、必須アミノ酸から非必須アミノ酸への転換やタンパク質がエネルギーとして利用されるその過程で、タンパク質中の窒素は肝臓にある尿素回路によって速やかに処理されて尿素につくり変えられます。その後、尿に溶かしこんで排泄するといった大変手のかかることをやっているのです。つまり「オルニチン」はこの尿素回路を支えるアミノ酸の1つであり、他には、からだの修復に欠かせない成長ホルモンの合成にも関係しているといわれます。

このような情報は、日頃のタンパク質やエネルギーの摂り方を見直す良いきっかけにもなると思います。情報が増えてくると、単純に良質度の高さだけで何を食べるべきかを決められなくなってくることが少しお分かりいただけたのではと思います。

この「オルニチン」は実際にどのような食品から摂取できるかといいますと、しじみに多く含まれており、魚介類全般から広く摂取することが出来ます。お酒を飲んだ後にはしじみの味噌汁が良いと言われますが、経験的に語られている摂取することの必要性についても、研究が進むことに伴い、より理論的な説明も可能になってくるのです。